第28回 問題107 事例を読んで、D社会福祉士の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
[事例]
Eさん(75歳、女性)は、息子の転勤に伴い1年前に当地に転居してきた。近隣に知人がおらず、日中は独居の状態であり、強い孤独感をもっているようだと、民生委員から相談を受けた地域包括支援センターのD社会福祉士が時々訪問していた。また、このD社会福祉士の紹介を受けて、Eさんは近くの高齢者サロンに定期的に通うようになり、そこで友人もできた。Eさん自身もD社会福祉士に「近頃は、一人で居ても淋しくなくなった」と話した。
1 「これからも心配なので、もっとお訪ねする回数を増やしましょう」と伝える。
2 「今後、新たな問題が起きるかもしれませんね。これからも今までどおりお会いしましょう」と伝える。
3 「ご自分の力で友達を得ることができたので、今後はご自分で困りごとを解消してください」と伝える。
4 「今後は状況を見て、お訪ねする回数を少なくしようと思いますが、どのようにお考えになりますか」と伝える。
5 「Eさんのために、今日で支援を終了したいと思います」と伝える。
[事例]
Eさん(75歳、女性)は、息子の転勤に伴い1年前に当地に転居してきた。近隣に知人がおらず、日中は独居の状態であり、強い孤独感をもっているようだと、民生委員から相談を受けた地域包括支援センターのD社会福祉士が時々訪問していた。また、このD社会福祉士の紹介を受けて、Eさんは近くの高齢者サロンに定期的に通うようになり、そこで友人もできた。Eさん自身もD社会福祉士に「近頃は、一人で居ても淋しくなくなった」と話した。
1 「これからも心配なので、もっとお訪ねする回数を増やしましょう」と伝える。
2 「今後、新たな問題が起きるかもしれませんね。これからも今までどおりお会いしましょう」と伝える。
3 「ご自分の力で友達を得ることができたので、今後はご自分で困りごとを解消してください」と伝える。
4 「今後は状況を見て、お訪ねする回数を少なくしようと思いますが、どのようにお考えになりますか」と伝える。
5 「Eさんのために、今日で支援を終了したいと思います」と伝える。
訪問の頻度について、これまで以上に増やす(選択肢1)、これまで通り(選択肢2)、これまでより減らす(選択肢3・4・5)という3つの方向性があります。
最初は近隣に知人がいなかったEさんが、今では友人もでき、「一人で居ても淋しくなくなった」と言うまでに変化していますから、訪問頻度を維持したり増やしたりする選択肢1・2は適切ではありません。
残る選択肢3・4・5の中で、クライエント(Eさん)の意思を確認するような対応は選択肢4だけです。選択肢3・5は、ソーシャルワーカー側から一方的にケース終結を決めていますし、終結の仕方も急すぎます。
第28回国家試験 問題107(相談援助の理論と方法)
正答4
正答4