1 郵送調査、留置調査、個別面接調査、電話調査の中で、実対象数を同じとすれば、調査の実施に当たっての経費と労力が最もかかるのは、郵送調査である。
2 電話調査は、調査員が質問をしながら調査票に書き取る自計式調査である。
3 「全国世論調査の現況(平成26年版)」(内閣府)によると、公的機関、大学、メディア、企業が実施した調査の中で最も多かったのは、留置法である。
4 訪問面接調査法では、記入要領を理解した調査員が、調査対象者との面接で聞き取った内容を調査票に記入する。
5 調査票への記入の仕方として自計式は、他計式と比べて、質問の意味を正しく理解し、回答を正しく記入しやすい。
選択肢1について
それぞれの調査の方法については各教科書や参考書に記載があると思うので、ここでの説明は割愛します。選択肢1の4種類の方法であれば、経費と労力が最もかかるのは個別面接調査です。調査員が回答者のところに出向くか、回答者に調査員のところまで来てもらうか、いずれにしても時間と交通費がかかります。また個別面接調査では1回の面接で1人の回答者しか調査できないので、調査員の数を増やしたり、調査日程を長めにとったりという工夫も必要です。選択肢1は適切ではありません。
選択肢2について
「調査員が質問をしながら調査票に書き取る」やり方は他計式調査です。「自計式」と言う選択肢2は適切ではありません。なお電話調査で、調査員(人間)が質問をして回答を書き取るのであれば他計式ですが、自動音声(機械)で質問をして回答者に電話のプッシュボタンを押してもらうのであれば自計式です。
選択肢3について
「全国世論調査の現況(平成26年版)」は内閣府のホームページで閲覧できます。
http://survey.gov-online.go.jp/genkyou/h26/h25-genkyou/index.html
II照会結果の概要 の2.世論調査実施の内容 の(4)調査方法別の世論調査実施内容 のデータによると、全部で2,021件実施された世論調査のうち、最も多かった調査方法は1,424件の郵送調査です。「留置法」としている選択肢3は適切ではありません。
選択肢4について
適切です。
選択肢5について
他計式は記入要領を理解した調査員が回答を聞き取って記入するので、自計式に比べて回答を正しく記入しやすいと考えられます。自計式は回答者が自分で回答を記入するので、質問の意味を正しく理解できなかったり、回答の仕方を誤ったりすることが他計式に比べて多いと考えられます。選択肢5は適切ではありません。
正答4