1 ソロモン(Solomon, B.)
2 バンク-ミケルセン(Bank-Mikkelsen, N.)
3 ヴォルフェンスベルガー(Wolfensberger, W.)
4 サリービー(Saleebey, D.)
5 ニィリエ(Nirje, B.)
ノーマライゼーションという言葉に対応する人物といえば選択肢2(バンク-ミケルセン)と選択肢5(ニィリエ)に絞られますので、これは実質2択の問題です。
ノーマライゼーションの理念は、1950年代にデンマークで知的障害のある人たちの親の会の活動を通して具現化されてきた。(中略)バンク-ミケルセン(N. Bank-Mikkelsen)は1950年代にデンマーク社会省で知的障害のある人たちをもつ親の会の活動とかかわりながら、施設の改革と人間的な支援を訴えていくこととなり、親の会の要望を文章化して社会省へ提出する際に、「ノーマライゼーション」というタイトルをつけたのであった。
(社会福祉士養成講座編集委員会編『新・社会福祉士養成講座4 現代社会と福祉』、第3版、中央法規出版(2013)、p.115)
ニィリエ(B. Nirje)はスウェーデンの知的障害のある人たちの協会、カナダ・オンタリオ州の保健省、スウェーデン・ウプサラの障害福祉部長、そしてウプサラ大学と、国際的に活躍した。彼がノーマライゼーションという言葉に出会ったのは1963年であったとしており、その頃からノーマライゼーションの原理を発展させた。(中略)すなわち、現在、ノーマライゼーションはより広く使われるようになっており、ノーマライゼーションの原理が国際的に承認され、拡大していく過程において、ニィリエが大きく貢献したといえよう。
(同、pp.115-116)
というわけで、概念を生んだのがバンク-ミケルセン、発展させたのがニィリエです。この問題では、整理したほうの人物を問われているので、ニィリエ(選択肢5)が適切です。
この問題はノーマライゼーションの原理の中身を知らなくても解けますが、この機会にノーマライゼーションの原理を復習しておくことをお勧めします。
※関連記事
ノーマライゼーション
http://whitecatnote.seesaa.net/archives/201507-10.html
正答5