1 食形態は、きざみ食が適している。
2 食前に嚥下体操を行う。
3 食事の時は、左側にクッションを入れ座位姿勢が保てるようにする。
4 右側から食事介助をする。
5 口腔内の右側に食物残渣がないか確認をする。
適切なものを「2つ」選ぶ問題です。
足や腕の筋肉を動かさずにいるとだんだん衰えますね。それは口、顎、頬、喉の筋肉も同じです。おいしい食事がいつまでも食べられるように口の運動を生活に取り入れてみましょう。
また、高齢者の方はいろいろな薬を服用しています。これらの薬の副作用の一つに口の渇きがあります。唾液(つば)が少なくなります。物を飲み込むのに唾液は重要な役目をしますので、日ごろからよく噛んで食事をしたり、唾液腺のマッサージなども有効です。
(中略)
まず食事の時の姿勢が大切です。気管が前方にあり開放していて、食道が背中側にあり普段は閉じています。食べ物は気管の前で左右に分かれて食道に送られます。うつむきかげんで食事をすると誤嚥しやすくなります。
また、片麻痺がある場合、麻痺側に食べ物が停滞します。健常側(麻痺のない側)に頭を少し傾けて、介助する人も健常側から食事を運びます。すると自然に頭が健常側に傾きます。
次に、食べ物の形態ですが、食べやすいようにと細かく刻みがちですが、細かく刻んだ食べ物は口の中でまとまらず、喉に残留します。トロミをつけたりゼリー状にして口へ運びます。一口量を少なくし、口へ運ぶペースを落とします。ゆっくりとよく噛んで食べるよう工夫します。リラックスして食事ができるよう環境を整えることも大切です。緊張した場面では、唾液の分泌が少なくなります。(嚥下障害、その対応と食事の種類、長野県歯科医師会、http://nagano-da.or.jp/knowledge/2012/01/000223.php)
食前の嚥下体操(選択肢2)は適切です。また、患側(右側)に食物残渣がないか確認すること(選択肢5)も適切です。
選択肢1の刻み食は適していません。また右側(患側)から介助すること(選択肢)も適切ではありません。
正答2,5