第30回 問題119

第30回 問題119 社会福祉法人に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 役員の選任は、評議員会の決議を必要とする。
2 株主がいないため、事業経営の透明性の確保は求められない。
3 親族等特殊関係者の理事、評議員、監事への選任に係る規定はない。
4 監事は、理事、評議員又は当該法人の職員を兼ねることができる。
5 理事、監事等の関係者に対し特別の利益を与えることができる。

選択肢1について

第四十三条 役員及び会計監査人は、評議員会の決議によつて選任する。

社会福祉法第43条第1項)

選択肢1は正しいです。

選択肢2について

第二十四条 社会福祉法人は、社会福祉事業の主たる担い手としてふさわしい事業を確実、効果的かつ適正に行うため、自主的にその経営基盤の強化を図るとともに、その提供する福祉サービスの質の向上及び事業経営の透明性の確保を図らなければならない。

社会福祉法第24条第1項)

株主がいないとはいえ、事業経営の透明性の確保は図らねばなりません。選択肢2は誤りです。

選択肢3について

第三十六条 3 役員のうちには、各役員について、その役員、その配偶者及び三親等以内の親族が役員の総数の二分の一を超えて含まれることになつてはならない。

社会福祉法第36条第3項)

第四十条 4 評議員のうちには、各評議員について、その配偶者又は三親等以内の親族その他各評議員と厚生労働省令で定める特殊の関係がある者が含まれることになつてはならない。
5 評議員のうちには、各役員について、その配偶者又は三親等以内の親族その他各役員と厚生労働省令で定める特殊の関係がある者が含まれることになつてはならない。

社会福祉法第40条第4項、第5項)

特殊の関係がある者の選任についての規定が「ある」ので、「ない」という選択肢3は誤りです。

選択肢4について

第四十一条 監事は、理事、評議員又は社会福祉法人の職員を兼ねてはならない。

社会福祉法第41条)

監事には兼職禁止規定があります。選択肢4は誤りです。

選択肢5について

第二十七条 社会福祉法人は、その事業を行うに当たり、その評議員、理事、監事、職員その他の政令で定める社会福祉法人の関係者に対し特別の利益を与えてはならない。

社会福祉法第27条)

選択肢5は誤りです。

条文を暗記している必要はなくて、社会福祉法人というのはどういう法人かということがわかっていれば消去法で解ける問題だと思います。選択肢を1から順に見て行き、1は保留、2~5が全部違うので、1を選びます。

第30回国家試験 問題119(福祉サービスの組織と経営)
正答1
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