第28回 問題133

第28回 問題133 事例を読んで、地域ケア会議におけるK社会福祉士の提案として、適切なものを2つ選びなさい。
[事例]
K社会福祉士が担当しているQ市の地域ケア会議で、Z居宅介護支援事業所のL介護支援専門員から、Mさん(82歳、男性、独居、要介護1)の事例報告を受けた。Mさんは、訪問介護(週2回)で掃除と洗濯の支援を受けているが、外出には手助けが必要で、飼い犬の世話も難しくなっている。数か月前からは金銭管理も困難になっており、Mさんの自宅内は不衛生になっているともいう。
1 独居高齢者のための地域にある見守り活動の導入の検討
2 他県にある認知症対応型共同生活介護(グループホーム)への入居の検討
3 担当の民生委員への、日常的な金銭管理の支援を依頼
4 訪問介護員による飼い犬の散歩や世話
5 情報交換のため、かかりつけ医に地域ケア会議への出席の要請

適切なものを「2つ」選ぶ問題です。

選択肢1について
自宅内が不衛生などの記述から、見守り活動の導入を検討するのは適切と考えられます。

選択肢2について
いずれはグループホームへの入居を考えるかもしれませんが、事例の場面ではMさん本人の意思確認ができていませんし、他県に子ども等がいるという記述もなくわざわざ他県で入居する必要性も感じられません。選択肢2は適切ではありません。

選択肢3について
日常的な金銭管理の支援を依頼するとしたら、民生委員ではなく、都道府県・指定都市の社会福祉協議会が実施する日常生活自立支援事業です。依頼する場合も、K社会福祉士が勝手に依頼するのではなく、Mさん本人の意思に基づいた申請をすることになります。選択肢3は適切ではありません。

選択肢4について
飼い犬の散歩や世話は、介護保険のサービスにはありません。依頼するとしたら、訪問介護員ではなく、ペットシッターや便利屋といったサービスを利用することになるでしょう。選択肢4は適切ではありません。

選択肢5について
Mさんは要介護1で週2回の訪問介護を利用しているとのことですが、要介護度の変更申請は必要ないかなど検討するために、かかりつけ医と情報交換することはよいことだと考えられます。選択肢5は適切です。

第28回国家試験 問題133(高齢者支援と介護保険制度)
正答1, 5

地域ケア会議の事例問題ですが、この問題は「地域ケア会議」が何であるか知らなくても解けます。地域ケア会議について詳しくは、厚生労働省ホームページに資料があります。

地域包括ケアシステム、3.地域ケア会議について
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/index.html

地域ケア会議の概要
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/dl/link3-1.pdf

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