横断調査と縦断調査

横断調査と縦断調査を区別するポイントは、「時点」です。
「ある一時点で」調査するのが横断調査。
間隔を空けて「いくつかの時点で」繰り返し調査するのが縦断調査です。

縦断調査には次の3つのタイプがあります。
・コーホート調査
・トレンド(傾向)調査
・パネル調査

コーホート調査は、ある年代集団を追跡します。例えば、1960年代生まれが30代のとき(1990年代)、40代のとき(2000年代)、50代のとき(2010年代)に調査をします。

トレンド(傾向)調査は、同一定義の集団を定期的に調査します。例えば、小学6年生の全国学力調査や、国勢調査はトレンド調査です。

パネル調査は、固定した対象者を追跡します。つまり、同じ人に繰り返し調査をします。時間の経過とともに対象者個人がどのように変化したかを検討できます。

パネル調査関係では、「パネルの摩耗」という用語がこれまで2回、国家試験に出ています。

パネルの摩耗(パネルの脱落、標本摩耗)とは、「初回のパネル調査で調査対象となった人が、【2回目以降】死亡、行方不明、調査拒否などのなんらかの理由で調査対象から脱落すること」です。

(国家試験での出題)
30-087、27-086、24-078

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