IFSWの倫理綱領

日本社会福祉士会の倫理綱領を、知らない受験生はいないと思います。(もし、知らない受験生がいたら今すぐ読みましょう!)

国家試験の「相談援助の基盤と専門職」出題基準別添を見ると、7 専門職倫理と倫理的ジレンマの中項目「倫理綱領」の中の小項目(例示)として、
・社団法人日本社会福祉士会倫理綱領、その他職能団体の倫理綱領、国際ソーシャルワーカー連盟(IFSW)倫理綱領
・その他
と書いてあります。

社会福祉士会の倫理綱領だけでなく、他の倫理綱領(関係)からも出題される可能性があるということです。

その他職能団体の倫理綱領というのは、例えば医療ソーシャルワーカーの倫理綱領・業務指針あたりでしょうか。

倫理綱領を英語に直訳するとcode of ethicsなので、国際ソーシャルワーカー連盟(IFSW)の倫理綱領はどこかな?と思って、IFSWと組み合わせて検索してみたのですが、一致するタイトルの文章はヒットしませんでした。ヒットしたのは別のタイトルで、こちら↓です。

Statement of Ethical Principles(3 March 2012)
http://ifsw.org/policies/statement-of-ethical-principles/

表題は「倫理原則に関する声明」とでも訳せばいいでしょうか。

一番下に、「ソーシャルワークにおける倫理―原理に関する声明(Ethics in Social Work, Statement of Principles)の文書は、2004年10月にオーストラリアのアデレードで開かれた、国際ソーシャルワーカー連盟と国際ソーシャルワーク学校連盟の総会で採択されました。」と書いてあります(英語で)。

第26回の国家試験では、2004年にIFSWと国際ソーシャルワーク学校連盟(IASSW)が採択した「ソーシャルワークにおける倫理―原理に関する声明」 から出題されました。この文章は日本ソーシャルワーカー協会のホームページで日本語版が読めます。

IFSW倫理綱領(訳)、特定非営利活動法人日本ソーシャルワーカー協会ホームページ
http://www.jasw.jp/kokusaiinfo/IFSWrinrikouryou.pdf

さらっと「IFSW倫理綱領(訳)」と書いているけど、これがIFSW倫理綱領なのかしら?

2004年の声明の英語原文は、イリノイ工科大学のホームページで読めます。
Ethics in Social Work, Statement of Principles (2004)、イリノイ工科大学 専門職倫理研究センターホームページ
http://ethics.iit.edu/ecodes/node/3934

これと、「倫理原則に関する声明(2012)」の文章を比較すると、同じもののようです。

ということは、おそらく、IFSWの倫理綱領=「倫理原則に関する声明(2012)」=「ソーシャルワークにおける倫理―原理に関する声明(2004)」なのだろうと思います。

ちなみに、各国の倫理綱領もIFSWのホームページで読めます。
National Codes of Ethics、IFSWホームページ、
http://ifsw.org/publications/national-codes-of-ethics/

(国家試験での出題)
26-092

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