第25回 問題78 諾成・双務契約に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 お金の貸し借りは諾成・双務契約である。
2 無償で駐車場を借りる行為は諾成・双務契約である。
3 社会福祉法人に寄附をする行為は諾成・双務契約である。
4 身の回りの物を預かってもらう行為は諾成・双務契約である。
5 民間のアパートを借りる行為は諾成・双務契約である。
1 お金の貸し借りは諾成・双務契約である。
2 無償で駐車場を借りる行為は諾成・双務契約である。
3 社会福祉法人に寄附をする行為は諾成・双務契約である。
4 身の回りの物を預かってもらう行為は諾成・双務契約である。
5 民間のアパートを借りる行為は諾成・双務契約である。
諾成契約と要物契約、双務契約と片務契約の区別について、詳しくは別途記事を書いていますのでそちらをご覧ください。↓
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第25回の国家試験で、諾成契約・要物契約、双務契約・片務契約が組み合わせて出題されました。
諾成契約とは、当事者の承諾だけで成立する契...
選択肢1は消費貸借、選択肢2は使用貸借、選択肢3は贈与、選択肢4は寄託、選択肢5は賃貸借です。
典型契約13種類のうちでは、消費貸借、使用貸借、寄託は要物契約、それ以外の10種類は諾成契約です。つまり、選択肢1・2・4の内容は「要物」契約であるのに、「諾成」契約としていて誤りです。
あとは、残る選択肢3・5(いずれも諾成契約)について見ていきます。
選択肢3について
社会福祉法人への寄附(寄託)の際、寄附を受ける社会福祉法人の側は何もする必要がありませんから、これは片務契約です。「双務」契約としている選択肢3は誤りです。
選択肢5について
アパートの賃貸借は、貸主・借主の双方に果たすべき義務がありますので、双務契約です。貸主の義務は「部屋を貸すこと」「修繕費用を払うこと」「改良費用を払うこと」、借主の義務は「家賃を払うこと」「次の人も使えるように大事に部屋を使うこと」「退去するときは元通りにすること」です。
第25回国家試験 問題78(権利擁護と成年後見制度)
正答5
正答5