1 郵送調査は、回答者が十分に時間をかけて回答することができるため、質問項目数の上限がないというメリットがある。
2 集合調査は、特定の団体が集まる会合の場で実施できるため、代表性のある標本を確保しやすいというメリットがある。
3 電話調査は、近年、固定電話に加え、携帯電話を持つ人が増えてきたため、回収率が高いというメリットがある。
4 留置調査は、調査票を配布したその場で回答がなされないため、他の方法に比べて回収率が低いというデメリットがある。
5 インターネット調査は、インターネット上で調査対象者を公募する場合、代表性の偏りが生じるというデメリットがある。
選択肢1について
「回答者が十分に時間をかけて回答することができる」というのは正しいですが、質問項目数の上限がないわけではありません。あまりに質問項目が多いと回答者は嫌になってしまい、回答をやめたり(回答が回収できない)、適当な回答を書いたり(正確なデータが得られない)ということがあり得ます。選択肢1は適切ではありません。
選択肢2について
集合調査とは、特定の人が集まる場所で調査票を配り、その場で回答してもらい、回収するやり方です。学校や、職場、会合でのアンケートをイメージするとよいでしょう。その場での回答なので回収率が高いというメリットがありますが、特定の人が集まっているので、標本には代表性の偏りがあります。選択肢2は適切ではありません。
選択肢3について
電話調査は、面倒だということで回答しない人も多く、回収率は高くありません。選択肢3は適切ではありません。
選択肢4について
「調査票を配布したその場で回答がなされない」というのは正しいですが、回収率が他の方法と比べて低いわけではありません。デメリットとしては、回収したデータが本当に調査対象者が記入したものかどうか確認できないことが挙げられます。選択肢4は適切ではありません。
選択肢5について
インターネット上で調査対象者を公募すると、まず「インターネットが使える環境・技能があり」「回答しようという意思があり」「回答する時間がとれる」人しか調査対象者になり得ません。したがって、インターネットが使えない人や、忙しすぎて時間がとれない人のデータは集まらず、代表性の偏りが生じます。選択肢5は適切です。
正答5