第29回 問題109 ケースマネジメントに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 複数の組織から類似の機能を持つサービスが用意されるなど、手厚いサービスが提供される。
2 身体的、心理的、社会環境的な側面から各専門職が独自にサービスを提供する。
3 専門職がクライエントの意向にかかわらず自立生活のプランを立てる。
4 地域の資源を活用・調整して、住み慣れた地域でできる限り長く暮らし続けられるようにすることである。
5 サービス利用者の満足感、快適性よりも、援助者の実行しやすい援助を提供する。
1 複数の組織から類似の機能を持つサービスが用意されるなど、手厚いサービスが提供される。
2 身体的、心理的、社会環境的な側面から各専門職が独自にサービスを提供する。
3 専門職がクライエントの意向にかかわらず自立生活のプランを立てる。
4 地域の資源を活用・調整して、住み慣れた地域でできる限り長く暮らし続けられるようにすることである。
5 サービス利用者の満足感、快適性よりも、援助者の実行しやすい援助を提供する。
選択肢1、2について
サービスは、過不足なく提供されなくてはなりません。必要以上の(過剰な)サービスも、必要なのに足りない(不足する)サービスも、いずれも望ましくありません。選択肢1(複数の組織から類似の機能を持つサービスが用意される)は、要するにサービスが重複して、過剰になっているということです。選択肢2(各専門職が独自にサービスを提供する)も、サービス提供者間の連絡調整ができていないので、過剰な部分や不足する部分が生じる危険があります。選択肢1と2は適切ではありません。
選択肢3について
「クライエントの意向にかかわらず」という部分が適切ではありません。
選択肢4について
地域包括ケアの説明に近い感じがしますが、他の選択肢が明らかに不適切なので、これしか選べないと思います。すべてのケースで、住み慣れた地域で暮らし続けることを目指すわけではないことに注意しましょう。
選択肢5について
あるべき優先順位(利用者本位)が逆転しています。選択肢5は適切ではありません。
第29回国家試験 問題109(相談援助の理論と方法)
正答4
正答4