第30回 問題102

第30回 問題102 リード(Reid, W.)とエプスタイン(Epstein, L.)が提唱した課題中心アプローチに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ストレングスモデルの影響を受けている。
2 過去に起きた出来事について探索し、問題の原因を究明する。
3 支援期間を短期に設定し、処遇目標や面接の回数などを明確化する。
4 クライエント自らが解決困難と考える問題を、支援対象とする。
5 精神分析的な方法を用いて、クライエントのアセスメントをする。

過去に課題中心アプローチについて出題されたときは、どのアプローチ/モデルの影響を受けているかと、短期処遇であることが問われていました。問題文と正答の選択肢のみ下に抜粋します。

第25回 問題102 課題中心アプローチに関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
1 リード(Reid, W.)とエプスタイン(Epstein, L.)によって開発され、心理社会的アプローチ、問題解決アプローチ、行動変容アプローチなどの影響を受けて発達した。
(選択肢2から4 省略)
5 時間的な構造が重要と考え、援助に要する期間を早い段階から定めることを重視し援助を進める。

選択肢1について
課題中心アプローチは心理社会的アプローチ、問題解決アプローチ、行動変容アプローチの影響を受けています。選択肢1は適切ではありません。

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選択肢2について
課題中心アプローチでは、クライエントにとって何が課題かに焦点を当てるもので、原因究明をするのではありません。選択肢2は適切ではありません。

選択肢3について
適切です。

短期処遇として明確化されていることに課題中心アプローチ最大の特徴がある
(社会福祉士養成講座編集委員会編『新・社会福祉士養成講座8 相談援助の理論と方法II』、第2版、中央法規出版(2014)、p.153)

選択肢4について
一見、適切なようにも思えるのですが、クライエント自らが解決「困難」と考える問題、というところが違うと思われます。クライエントとともに課題設定し、解決に向かって支援を遂行していくので、クライエント自らが解決できると思える課題でないと進みません。選択肢4は適切ではありません。

選択肢5について

行動療法的方法(ロールプレイ、シミュレーション、リハーサルといった方法)が積極的に活用されることになる
(前掲書、p.155)

精神分析的な方法を用いる、という選択肢5は適切ではありません。

第30回国家試験 問題102(相談援助の理論と方法)
正答3
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