ストレス状態にさらされたとき、無意識的な対処を防衛機制と言いますが、意識的な対処をコーピングといいます。
コーピングにはいろいろな分類方法がありますが、国家試験では「問題焦点型コーピング」と「情動焦点型コーピング」の区別を問うものがありました。
問題焦点型コーピングとは、ストレスフルな状況そのものを直接的に変革していこうとする対処方略である。例えば、実際に隣の家の騒音が気になるのであれば、静かにしてもらえるようにお願いをするなどである。
(社会福祉士養成講座編集委員会編『新・社会福祉士養成講座2 心理学理論と心理的支援』、第2版、中央法規出版(2014)、p.170)
情動焦点型コーピングとは、ストレッサーによってもたらされる情動を統制、軽減しようとする対処方略である。例えば、隣の家の騒音が気になるときに、自分の家で好きな音楽を聴き、気分転換をしてしまうという方法である。
(前掲書、pp.170-171)
名前のとおりの分類で、区別はそんなに難しくないと思います。
(国家試験での出題)
27-011、22-011(選択肢1)