地方自治体の歳入のうち、地方税が占める割合はどれくらいでしょうか。
これを調べるには、総務省発行の地方財政白書が参考になります。
地方財政白書は毎年発行され、HTML版、PDF版、概要版などがインターネットでも見られます。
→総務省ホームページ
2015年11月時点で最新の白書は、平成25年度決算についてまとめてある平成27年版です。(2015年1月の国家試験では平成22年度決算の内容について出ましたので、必ず最新のものから出題されるとは言えないのですが、)金額や割合の数字は毎年そんなに大幅には変わらないので、とりあえず最新版を見ておけばよいと思います。
さて、平成27年版の地方財政白書で第1部2(3)歳入の第5表を見てみましょう。地方歳入(都道府県や市町村の歳入)の内訳が載っています。
これを見ると、地方税の地方歳入に占める割合は平成25年度は35%、平成24年度は34.5%であることがわかります。「地方税の地方歳入に占める割合は、約35%」と思ってよいでしょう。
他にも、地方交付税の割合、国庫支出金の割合、地方債の割合などチラッと見ておいてもいいかもしれません。
国家試験では過去に次のような問題文で出ました。
第27回 問題42 地方財政関係資料(平成24年2月発行(総務省))などに基づく2010年度(平成22年度)の地方財政に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
(選択肢1~4省略)
5 地方歳入の決算の内訳をみると、地方税が半分以上を占めている。
(選択肢1~4省略)
5 地方歳入の決算の内訳をみると、地方税が半分以上を占めている。
第22回 問題44 地方財政白書(平成21年版)に示された平成19年度の我が国の地方財政の状況に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
(選択肢1~3省略)
4 地方公共団体の歳入の純計(一般財源と特定財源を含む)において、地方税による歳入は、約6割を占めている。
(選択肢5省略)
(選択肢1~3省略)
4 地方公共団体の歳入の純計(一般財源と特定財源を含む)において、地方税による歳入は、約6割を占めている。
(選択肢5省略)
約35%は「半分以上」とか「6割」とは言えませんので、これらの選択肢はいずれも誤りです。
(国家試験での出題)
27-042、22-044