総務省統計局が行っている「労働力調査」。毎月、全国約4万世帯を抽出しての標本調査をしているそうです。
総務省統計局ホームページ
労働力調査
用語解説のページがあり、「労働力人口」をはじめ、労働力調査に関わる用語の定義が載っています。
<就業状態>
15歳以上人口について,調査週間中の活動状態に基づき,ILO基準に従い次のように区分した。労働力人口 : 15歳以上の人口のうち,「就業者」と「完全失業者」を合わせたもの
就業者 : 「従業者」と「休業者」を合わせたもの(統計局ホームページ、労働力調査 用語の解説、http://www.stat.go.jp/data/roudou/definit.htm)
日常の言葉づかいの感覚でいくと、完全失業者や休業者は労働力人口に含まれないような気がしてしまいますが、それは誤解です。完全失業者も、休業者も、労働力調査における労働力人口に含まれます。
※完全失業者についての記事はこちら。
さらっと「15歳以上」と書いてあることもポイントです。15歳未満の人は、アルバイトなどしていても労働力人口には含まれません。
いわゆる「フリーター」は、労働力調査においては「若年のパート・アルバイト及びその希望者」というふうにとらえられます。
一般的に使用されているフリーターという用語には厳密な定義が存在していないため、「労働力調査」では、若年のパート・アルバイト及びその希望者のことを、便宜上『フリーター』としています。
(統計局ホームページ、16A-Q09 フリーターの人数、http://www.stat.go.jp/library/faq/faq16/faq16a09.htm)
ここで「若年」というのは15歳~34歳を指します。フリーターも労働力人口に含まれます。
いわゆる「ニート」は、労働力調査においては「若年無業者」に近い概念としてとらえられます。
いわゆる『ニート』に近い概念として、若年無業者の人数を調べることができます。
若年無業者の定義 : 年齢15歳~34歳の非労働力人口のうち、家事も通学もしていない者(統計局ホームページ、16A-Q10 ニートの人数、http://www.stat.go.jp/library/faq/faq16/faq16a10.htm)
若年無業者は「非労働力人口のうち」とあるとおり、労働力人口には含まれません。
(国家試験での出題)
26-143、23-144(選択肢1)