第29回 問題138 「児童の権利に関する条約」に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 第1回ホワイトハウス会議で採択された。
2 日本政府は、この条約を批准するための検討を進めている。
3 児童の権利を、能動的権利と受動的権利に関する節に分けて規定している。
4 「児童とは、20歳未満のすべての者をいう」と規定している。
5 「自由に自己の意見を表明する権利の確保」について規定している。
1 第1回ホワイトハウス会議で採択された。
2 日本政府は、この条約を批准するための検討を進めている。
3 児童の権利を、能動的権利と受動的権利に関する節に分けて規定している。
4 「児童とは、20歳未満のすべての者をいう」と規定している。
5 「自由に自己の意見を表明する権利の確保」について規定している。
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児童の権利に関する条約は、新カリキュラムになってから(第22回以降)の国家試験を見る限り、他の法令や条約と合わせて1問という感じで出題されて...
選択肢1、2について
児童の権利に関する条約は1989年に国際連合で採択され、日本は1994年に批准しました。選択肢1、2は誤りです。
選択肢3について
受動的権利の保障のみならず、児童の能動的権利をうたっているのが特徴ではありますが、節を分けて規定しているわけではありません。選択肢3は誤りです。
選択肢4について
第1条 この条約の適用上、児童とは、18歳未満のすべての者をいう。ただし、当該児童で、その者に適用される法律によりより早く成年に達したものを除く。
(児童の権利に関する条約第1条、http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jido/zenbun.html)
児童の権利に関する条約では、児童は18歳未満の者として定義されています。選択肢4は誤りです。
選択肢5について
第12条 1 締約国は、自己の意見を形成する能力のある児童がその児童に影響を及ぼすすべての事項について自由に自己の意見を表明する権利を確保する。この場合において、児童の意見は、その児童の年齢及び成熟度に従って相応に考慮されるものとする。
(同第12条第1項)
選択肢5は正しいです。
第29回国家試験 問題138(児童・家庭支援と児童・家庭福祉制度)
正答5
正答5