1 観察対象となる個体が示す値を集合した、集団の分布に関心がある。
2 研究対象は、質的データにあり、量的データは対象としない。
3 事例の置かれた社会的文脈や個別の局面、状況の詳細な理解を目的とする。
4 手紙や日記といった私的文書は、収集対象とはならない。
5 探索的目的に有効であるが、説明的目的には有効ではない。
選択肢1、3、5について
ケーススタディ(事例研究)(casestudy)
解決すべき問題や課題を抱えるケース(人・集団・地域)への援助を,さまざまな角度から検討し,そこからケースを取り巻く状況や抱える問題の原因,支援のあり方と,必要な社会資源等を明らかにしていく研究手法。(社団法人日本社会福祉士養成校協会、わが国の社会福祉教育,特にソーシャルワークにおける基本用語の統一・普及に関する研究報告書、2005(平成17)年3月、http://jaswe.jp/researchpaper/h15_yougo_report.pdf、p.13)
選択肢3が正しいです。選択肢1、5は誤りです。
選択肢2について
事例研究は、質的研究の一つと位置づけられている。しかし、評価目的の研究では、一つの事例であっても量的に研究する方法があり、それを単一事例実験計画法(シングル・システム・デザイン)という。
(社会福祉士養成講座編集委員会編『新・社会福祉士養成講座8 相談援助の理論と方法II』、第2版、中央法規出版(2014)、pp.265-266)
量的データを対象とすることもありますので、選択肢2は誤りです。
選択肢4について
事例研究では、さまざまな情報源からデータを収集し、統合して活用する。データは、主として観察、面接、文書などから収集することが多いが、人が五感で感じるものはすべて記述することでデータとして取り扱うことができる。
(社会福祉士養成講座編集委員会編『新・社会福祉士養成講座8 相談援助の理論と方法II』、第2版、中央法規出版(2014)、p.267)
選択肢4は誤りです。
※出題は「社会調査の基礎」でしたが、教科書で事例研究のことが載っていたのは「相談援助の理論と方法」でした。
正答3