第29回 問題137

第29回 問題137 「保育所等関連状況取りまとめ(平成27年4月1日)」(厚生労働省)による、保育需要及び供給の状況に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 保育所数は、平成22年4月1日時点に比べて倍増している。
2 保育所の利用児童数は、幼保連携型認定こども園の利用児童数を上回っている。
3 3歳未満児のうち、保育所等を利用する児童数がおよそ半数を占めている。
4 保育所等待機児童数は、平成26年4月1日時点に比べて減少している。
5 首都圏(埼玉・千葉・東京・神奈川)の保育所等待機児童数は、全国の90%を占めている。

(注)「保育所等」とは、従来の保育所に加えて、特定教育・保育施設(幼保連携型認定こども園、幼稚園型認定こども園、地方裁量型認定こども園)と特定地域型保育事業(うち2号・3号認定)を含む。

保育所等関連状況取りまとめ(平成27年4月1日)は厚生労働省のホームページで閲覧できます。
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11907000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Hoikuka/0000098603.pdf

選択肢1について
(保育所等数の推移)というグラフによると、平成22年4月1日時点での保育所数は23,069か所、平成27年4月1日時点の保育所数は23,533か所です。少し増えていますが、倍増はしていません。選択肢1は誤りです。

選択肢2について
(保育所等定員数及び利用児童数の推移)というグラフによると、保育所の利用児童数は2,159,357人、幼保連携型認定こども園の利用児童数は171,301人です。選択肢2は正しいです。

選択肢3について
[表2]②によると、3歳未満児のうち、保育所等を利用する児童の割合は29.7%です。およそ半数という選択肢3は誤りです。

選択肢4について
2.保育所等待機児童数の状況 によると、平成26年4月1日時点での保育所等待機児童数は21,371人、平成27年4月1日時点での保育所等待機児童数は23,167人で、平成27年は前年より1,796人増えています。減少したという選択肢4は誤りです。

選択肢5について

都市部の待機児童として、首都圏(埼玉・千葉・東京・神奈川)、近畿圏(京都・大阪・兵庫)の7都府県(政令指定都市・中核市含む)とその他の政令指定都市・中核市の合計は17,083人(前年より337人増)で、全待機児童の73.7%(前年から4.7ポイント減)を占める。

(保育所等関連状況取りまとめ(平成27年4月1日)報道発表資料、http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11907000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Hoikuka/0000098603.pdf、p.6)

首都圏だけでの割合は示されていませんが、首都圏・近畿圏の7都府県とその他の政令指定都市・中核市を合わせても73.3%にしかなりません。首都圏だけで90%を占めるという選択肢5は誤りです。

第29回国家試験 問題137(児童・家庭支援と児童・家庭福祉制度)
正答2
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