第29回 問題106 バイステック(Beistek, F.)の援助関係形成の原則に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 「自己決定の原則」は、クライエント自身や第三者に重篤な危害が及ぶことが想定される場合においても優先する。
2 「受容の原則」とは、ワーカーの個人的な価値観と一致する場合において、クライエントを受け止めることである。
3 「個別性尊重の原則」とは、他のクライエントと比較しながら、クライエントの置かれている状況を理解することである。
4 「非審判的態度の原則」とは、クライエントを一方的に非難したり、判断しないことである。
5 「統制された情緒的な関与の原則」とは、クライエント自身が自らの情緒的混乱をコントロールできるようにすることである。
1 「自己決定の原則」は、クライエント自身や第三者に重篤な危害が及ぶことが想定される場合においても優先する。
2 「受容の原則」とは、ワーカーの個人的な価値観と一致する場合において、クライエントを受け止めることである。
3 「個別性尊重の原則」とは、他のクライエントと比較しながら、クライエントの置かれている状況を理解することである。
4 「非審判的態度の原則」とは、クライエントを一方的に非難したり、判断しないことである。
5 「統制された情緒的な関与の原則」とは、クライエント自身が自らの情緒的混乱をコントロールできるようにすることである。
いわゆる「バイステックの7原則」に関する問題です。
選択肢1について
どんな規則にも例外はある、ということで、バイステックの7原則にも例外はあります。そのひとつが、この選択肢にあるような「クライエント自身や第三者に重篤な危害が及ぶことが想定される場合」です。このような例外的な場合においては、原則を優先させなくてかまいません。選択肢1は誤りです。
選択肢2について
「ワーカーの個人的な価値観と一致する場合において」という部分が誤りです。
選択肢3について
「他のクライエントと比較しながら」という部分が誤りです。すべてのケースは唯一無二で、他のケースと比べたり、他のケースと似ているからといって類型化した対応をしたりするのはよくありません。選択肢3は誤りです。
選択肢4について
正しいです。
選択肢5について
情緒的混乱をコントロールするのはクライエント自身ではなく、ワーカーです。選択肢5は誤りです。
第29回国家試験 問題106(相談援助の理論と方法)
正答4
正答4