第29回 問題122

第29回 問題122 集団のパフォーマンスに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 リーダーを中心にまとまりの良い集団では、集団浅慮は起きない。
2 社会的手抜きは、集団の作業では発生しない。
3 社会的促進は、複雑で不慣れな課題遂行時に起きる。
4 グループ間のコンフリクトは、あるグループが他のグループに対して優位に立とうとするときに生じる。
5 チームでメンタルモデルが共有されていると、チームのパフォーマンスが減退する。

選択肢1について
リーダーを中心にまとまりの良い集団であっても、集団浅慮が起きることがあります。選択肢1は適切ではありません。

選択肢2について

社会的手抜き(しゃかいてきてぬき)は、集団で共同作業を行う時に一人当たりの課題遂行量が人数の増加に伴って低下する現象。

(社会的手抜き、Wikipedia日本語版、https://ja.wikipedia.org/wiki/社会的手抜き

社会的手抜きは、集団での作業でこそ発生します。選択肢2は適切ではありません。

選択肢3について

1人で作業するよりも、他の人と一緒に作業しているとき、あるいは単に見物する人がいるとき、また単に他の人が存在するだけでも、作業効率が向上することがある。こうした現象は、すでに十分に学習し、習熟している作業で生じやすく、社会的促進と呼ばれる。

(社会福祉士養成講座編集委員会編『新・社会福祉士養成講座2 心理学理論と心理的支援』、第2版、中央法規出版(2014)、p.94)

社会的促進は、複雑で不慣れな課題よりも、習熟している課題をしているときのほうが生じやすいとされています。選択肢3は適切ではありません。

選択肢4について
適切です。

選択肢5について
チームでメンタルモデルが共有されていると、チームのパフォーマンスは向上します。選択肢5は適切ではありません。

第29回国家試験 問題122(福祉サービスの組織と経営)
正答4
広告
広告