第29回 問題91 社会福祉士及び介護福祉士法に規定されている社会福祉士に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 社会福祉士の名称使用は、登録後でなければならない。
2 業務を行うに当たっては、クライエントの主治医の指導を受けなければならない。
3 専門性の維持・向上を目的として、資格更新研修を受けなければならない。
4 所属する勤務先の立場を優先して業務を行わなければならない。
5 資質向上の責務として、相談援助に関わる後継者の教育指導に努めなければならない。
1 社会福祉士の名称使用は、登録後でなければならない。
2 業務を行うに当たっては、クライエントの主治医の指導を受けなければならない。
3 専門性の維持・向上を目的として、資格更新研修を受けなければならない。
4 所属する勤務先の立場を優先して業務を行わなければならない。
5 資質向上の責務として、相談援助に関わる後継者の教育指導に努めなければならない。
選択肢1について
第二十八条 社会福祉士となる資格を有する者が社会福祉士となるには、社会福祉士登録簿に、氏名、生年月日その他厚生労働省令で定める事項の登録を受けなければならない。
(社会福祉士及び介護福祉士法第28条)
選択肢1は正しいです。
選択肢2について
そのような定めはありません。選択肢2は誤りです。
選択肢3、5について
第四十七条の二 社会福祉士又は介護福祉士は、社会福祉及び介護を取り巻く環境の変化による業務の内容の変化に適応するため、相談援助又は介護等に関する知識及び技能の向上に努めなければならない。
(社会福祉士及び介護福祉士法第47条の2)
資質向上の責務について定めた条文はありますが、資格更新研修や後継者の教育指導については定められていません。選択肢3、5ともに誤りです。
選択肢4について
第四十四条の二 社会福祉士及び介護福祉士は、その担当する者が個人の尊厳を保持し、自立した日常生活を営むことができるよう、常にその者の立場に立つて、誠実にその業務を行わなければならない。
(社会福祉士及び介護福祉士法第44条の2)
「その担当する者」=クライエントの立場に立って、誠実に業務を行わなければなりません。勤務先の立場を優先するという選択肢4は誤りです。
第29回国家試験 問題91(相談援助の基盤と専門職)
正答1
正答1