第29回 問題104

第29回 問題104 ソーシャルワークにおけるアセスメントに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 コミュニティはアセスメントの対象に含まれない。
2 ソシオグラムは、クライエントと複数世代の家族メンバーとの関係性を表す。
3 パーソナリティに焦点化して、クライエントに関する情報を収集する。
4 プライバシー保護のため、クライエント以外の者から情報収集は行わない。
5 支援プロセスの進行と共に展開する動的なプロセスである。

選択肢1について

ソーシャルワークにおけるアセスメントの対象は、家族、小グループ、組織、地域など広範である

(社会福祉士養成講座編集委員会編『新・社会福祉士養成講座7 相談援助の理論と方法I』、第2版、中央法規出版(2013)、p.177)

コミュニティもアセスメントの対象に含まれます。選択肢1は適切ではありません。

選択肢2について
これはジェノグラムの説明です。選択肢2は適切ではありません。

※関連記事

ジェノグラム、エコマップ、ソシオグラム
ジェノグラム、エコマップ、ソシオグラムは、いずれも対象者の置かれた状況をわかりやすく可視化するアセスメントツールです。 ジェノグラムは...

選択肢3について

最近では、エコロジカルモデルやシステムモデルに準拠した統合的アセスメントが主流となっており、ソーシャルワークのアセスメントの特性は統合的で多面的に問題をとらえることだといわれている。

(同)

選択肢3は適切ではありません。

選択肢4について

アセスメントは必ずしもクライエント本人からの情報収集のみによって成り立っているものではなく、本人から直接情報を得ることができないときは、プライバシーを侵害しないように秘密保持の原則を考慮して、必要な関係機関や関係者から情報を得ることが適切な場合もある

(同、p.183)

選択肢4は適切ではありません。

選択肢5について

アセスメントは、ソーシャルワーク支援プロセスのある一時点で完全に終了する静的なものではなく、支援プロセスの進行とともに新しい情報が加わり、それらの情報をさらに統合・分析することで継続していく動的なプロセスである。

(同、pp.177-178)

選択肢5は適切です。

第29回国家試験 問題104(相談援助の理論と方法)
正答5
広告
広告
広告

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

広告
広告