1 静態的な概念である。
2 既存の所属や地域の制約の中で展開する。
3 特定の強力なリーダーに導かれる。
4 日常的な結び付きを無意図的に繰り返し使用する。
5 目標と価値を共有する。
ネットワーキング、あまりなじみのない言葉なので教科書で調べてみました。
ネットワーキングを提唱したのはリップナック・スタンプ夫妻(J. Lipnack & J. Stamps)であるが、その書では、「ネットワークとはわれわれを結びつけ、活動、希望、理想の分かち合いを可能にするリンクである。ネットワーキングとは、他人とのつながりを形成するプロセスである」と述べている。
(社会福祉士養成講座編集委員会編『新・社会福祉士養成講座8 相談援助の理論と方法II』、第2版、中央法規出版(2014)、p.86)
ネットワーキングとは、新しい何かのあり方を求めて、個々の違いを認めつつ、予定調和的なつながりを排した、多様化と多元化を促進する極めて動態的、創造的なつながりづくりの過程を指す。
(同)
これらの記述をもとに、選択肢を検討してみます。
選択肢1について
ネットワーキングは「動態的」な概念ですから、「静態的」だという選択肢1は適切ではありません。
選択肢2について
「新しい何かのあり方を求めて」「予定調和的なつながりを排した」ということですから、「既存の」制約の中で展開するという選択肢2は適切ではありません。
選択肢3について
「強力なリーダー」はネットワーキングの構成要件ではありません。選択肢3は適切ではありません。
選択肢4について
「日常的な結び付き」を「繰り返し」では、新しいつながりは創造できません。選択肢4は適切ではありません。
選択肢5について
リップナック・スタンプ夫妻が述べた「活動、希望、理想の分かち合いを可能にするのがネットワーク」という内容に似ているということで、選択肢5(目標と価値を共有)が正答ということのようです。ただ、ネットワーク(つながり)とネットワーキング(つながり作りの過程)の区別がついていない文に思えます。
正答5
コメント
社会福祉士の資格に向けて、勉強中です。
とってもわかりやすく、資料なども添付されているので私にとって神のホームページです。ありがとうございます。
管理人の虎猫です。コメントありがとうございます。お返事が遅れまして失礼しました。当サイトがお役に立てば幸いです。